Project Story 03

持続可能な社会に向けた
環境貢献製品

サステナビリティ貢献製品

Member

プロジェクトメンバー

  • 技術
    営業職

    S.S

    2000年入社

  • 技術
    開発職

    T.Y

    1992年入社

  • 技術
    開発職

    K.I

    2004年入社

サステナビリティ貢献製品

積水成型工業の
環境貢献製品への取り組み

積水化学グループは、製品を作る際だけでなく、お客様に使っていただく際にも、自然環境や社会環境の課題解決に貢献できる製品づくりに取り組んできました。目標は、2030年までにサステナブルな社会を実現すること。そのため、積水化学グループは社内外での取り組みを強化し続けています。
今回、大阪本社のS.S氏、T.Y氏、千葉工場のK.I氏にインタビューを行い、機能成型品のサステナビリティへの貢献についてお話を伺いました。

Episode 01

環境貢献製品の開発背景

積水化学グループは2019年に「環境長期ビジョン」を策定し、2050年に向けた環境面の取り組みの方向性を明確にしました。これに基づき、積水成型工業でも環境貢献製品の開発に力を入れています。

  • S.S

    私たちが取り組んでいる環境貢献製品は、再生素材やバイオマス素材を利用した製品が中心です。例えば、PP(ポリプロピレン)の再生原料を使用した製品やポリ乳酸を使用した製品などがあります。こうした製品は、CO2削減や脱石油依存を目指すものです。

  • T.Y

    私たちは1990年代から再生素材を活用する取り組みや、生分解性樹脂の検討を行ってきましたが、当時はコストや分解性・耐久性の問題から広く普及することはできませんでした。しかし、近年のSDGs(持続可能な開発目標)の普及に伴い、再び注目されるようになり、お客様から多くの引き合いを受けています。

Episode 02

開発の課題と工夫

サステナビリティとは、開発と環境を両立させ、未来の世代に豊かな地球環境を残すことを意味します。この理念に基づき、積水成型工業では様々な工夫と挑戦を続けています。

  • K.I

    環境貢献製品の開発において最も重要なのは、原料の選定とその供給体制です。営業部や原料メーカーからの情報収集を通じて、我々の機械に適合する原料を見つけることが一番の課題でした。また、既存の製品と同じ品質を保つために、成形条件や温度条件を何度も試行錯誤しました。

  • S.S

    例えば、従来であれば廃棄されていたお米の廃材などを利用した製品開発も行っています。これらの素材は、廃棄物を再利用することで、環境負荷を減らすことを目指しています。しかし、これらの素材を使用する際には、成形時の匂いや異物混入の問題など、様々な課題がありました。

  • T.Y

    私たちは工場内で出る廃材を再利用する取り組みも進めています。例えば、製品加工時に出る端材をできるだけ工場内で回収し、工場外に出さない取組みや新たな製品に再利用することで、廃棄物の削減に努めています。

Episode 03

お客様からのフィードバックと今後の展望

積水化学グループのESG経営では、「サステナブルな社会の実現」と「積水化学グループの持続的な成長」の両立を目指しています。これに基づき、積水成型工業でもお客様からのフィードバックを重視し、製品改良に取り組んでいます。

  • T.Y

    私たちはお客様の声を非常に大切にしています。再生素材を使用した製品に対しては、肯定的なフィードバックをいただくことが多くあります。また、お客様の要望に応じて、新たな素材を試す機会が増えており、常に新しい挑戦を続けています。

  • S.S

    今後の展望としては、さらに多くの環境貢献製品を開発し、より多くのお客様に提供していきたいと考えています。また、工場内での廃材を再利用する取り組みや、製品のリサイクルを促進する活動もさらに進めていきます。

Episode 04

結びに

  • K.I

    積水成型工業の環境貢献製品の開発は、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。今後も、環境に優しい製品の開発を通じて、社会全体の安全性と快適性の向上に貢献していくことを目指しています。

    私たち積水化学グループは、「LIFEの基盤を支え、未来につづく安心を創造する企業」であり続けることを願っています。これからも、サステナビリティと成長の両立を目指し、挑戦を続けてまいります。